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放送形態による番組の分類とその一例

この項目ではサテラビューで放送された番組を放送形態ごとに分類し、その内容と主な作品や番組名を掲載した。特にサテラビューのみで放送されたゲーム番組はBSオリジナルゲーム、もしくはサテラビュー専用ゲームなどと呼ばれる。

サウンドリンクゲーム

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あらかじめ決められた1時間にラジオ音声とゲームデータを同時に放送し、その放送時間内のみプレイが可能というゲーム。1996年3月までは音声連動ゲームと呼ばれていた。

ゲームに参加するにはメモリーパックを必要とするが、記録されたサウンドリンクゲームのデータは放送終了後に自動消去されるため、時間外にプレイすることはできない。ただしごく一部にはメモリーパックを使用しない番組や、通常のゲーム番組と同様メモリーパックにゲームデータが残る番組も存在した。

連動には以下のような形式がある。

  • ゲームを主とし、ゲーム内では制限時間内にスコアをできるだけ獲得する、イベントをクリアするなどといった目的を設け、ラジオ音声ではゲームのBGMやラジオドラマを放送する。ラジオの合図やセリフによって開始、終了時刻を知らせたり、またゲーム上では「マップにアイテムが登場する」などといった変化が起こる。
  • ラジオ音声を主とし、それに合わせて半ば強制的にゲームが進行する。この形式はクイズ番組で多用された。

終了後にはゲーム中の成績を暗号化したパスワードが画面に表示される。このパスワードをセントギガに送ると後日マガジン番組内でランキングの発表が行われ、成績優秀者や抽選で選ばれた参加者にはメモリーパックやテレホンカードなどの景品が贈られた。

ゲームを主とした番組

ラジオ音声を主とした番組

  • 『サテラQ』(1995年から1999年まで)
    石井康嗣扮するギャラクター石井が司会を務める視聴者参加型クイズ番組。後に開始されたBSデジタル放送において各局が実施することとなるデータ連動型クイズ番組をこの時点ですでに実現していた。1995年度はホリ電機制作の間違い探しゲーム『わいわいチェック』と合わせ『わいわいでQ』のタイトルで放送が行われた。
  • 『Rの書斎』(1997年)
    怪談を題材としたラジオドラマ。サテラビューを利用すると字幕や内容に沿った画像がテレビ画面に表示され、さらに途中で選択肢も現れる。正しい選択肢を選ぶことができればあらかじめメモリーパックに蓄積されたサンプリング音声がラジオ音声に代わり再生される。この中ではラジオ放送で語られない真の物語を聴くことができた。
    主人公の甲山たけしは岸野幸正が、彼に怪談を提供するR老人は龍田直樹が演じた。この他の登場人物もすべて青二プロダクションの役者が演じている。

イベントゲーム

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サテラビュー専用に作られた作品やすでに発売されたゲームを改変したイベント版を使用して、スコアなどの成績を競う番組。新作ゲームの体験版を兼ねた物も多い。サウンドリンクゲームとは異なり一度受信すればメモリーパックに記録され、放送時間外でもプレイすることができた。

イベント終了後は二度と再放送されない作品、BSオリジナルゲームとして繰り返し再放送が行われた作品に二分される。

  • 『BSくれくれ猛レース』(アスキー 1995年)
    RPGツクール SUPER DANTE』で製作された宝探しゲーム。宝物を入手した後に表示されるパスワードを送ると実際に景品がもらえた。
  • パネルでポン』イベント版(任天堂 1995年、1996年、1998年)
  • 『スペシャル・ティー・ショット』(任天堂 1996年)
    1994年に発売された『カービィボウル』の原作となったパターゴルフゲーム
  • Dr.マリオ』(任天堂 1997年)
  • すってはっくん』(任天堂 1997年)
    面クリア形式のアクションパズルゲーム。サテラビューユーザーの支持を集め市販もされた。

BSオリジナルゲーム

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広義のBSオリジナルゲームはサテラビュー用ゲーム全てを指すが、狭義では企業イメージの向上や新発売となるゲームを盛り上げるなどといった目的で放送された作品、市販が見送られておりサテラビューで供給された作品などでイベントが開催されなかった作品がこれにあたる。

ごく一部には実行回数制限がついていたゲームもあり、規定の回数ゲームを起動するとメモリーパックからそのゲームが消去された。

  • 『ダイナマイ・トレーサー』(スクウェア 1996年)
  • 『トレジャー・コンフリクス』(スクウェア 1996年)
  • 『恋はバランス たとえばK君の多忙な一日編』(スクウェア 1996年)
  • 『ラジカルドリーマーズ 盗めない宝石』(スクウェア 1996年)
    スクウェアはRPGで有名な企業であるが、これらの作品はRPG以外のジャンルも手がける事ができるという可能性を示す目的で制作、放送された。同社のこの方向性はプレイステーション参入初期のソフトラインナップに現れている。
  • 『カービィのおもちゃ箱』(任天堂 1996年)
    星のカービィスーパーデラックス』の発売を記念して放送された8種のミニゲーム集。
  • 『ヨッシーのパネポンBS版』(任天堂 1996年)
    『パネルでポン』の海外版
  • 『すごいRPG?』『うまたろうゲンナリンだいぼうけん』(アスキー 1995年)
    ファミコン通信編集部のバカタール加藤や桃栗たき子が『RPGツクール SUPER DANTE』で作成した奇想天外なストーリーのRPG。
  • 『ゴルフ大好き!O.B倶楽部』(メサイヤ 1997年)
    未発売ゴルフゲームをサテラビューで放送